稽留流産を経験して~続き~
稽留流産を経験しての続きです。
いつか私が書いたブログを読んでくれる人で同じような経験をされている方に「自分だけじゃないよ」という気持ちを込めて書いています。
ほかにも、稽留流産について知らない人や、これから妊娠、出産を控えている人にも読んでいただいて、このような経験をする人がいること、妊娠、出産は奇跡なんだと、覚えておいてもらえたら…、そんな思いもこの記事に込めておきます。
手術後…あっけないと感じた
麻酔から目が覚めると、手術は無事終わっていたようで、看護師さんに「落ち着いたら受付まできてください」と言われました。特になにもなければこれで終わりのようでした。
なんだかあっけないな…と思いました。
手術後、痛み止めが効いていたのか痛みがなく、バスに乗って帰りました。
バスに揺られながら、「ああ、もうお腹にはなにもないんだよね…」と考えていました。
寂しさと手術が無事終わった安堵が入り混じっており、表現しがたい気持ちでした。
まっすぐ、自分の家に戻らず、旦那の実家近くでバスを降りました。
退院したらうちでご飯でも食べていきなさいと義母が言ってくれていたからでした。
私が妊娠した時、義母は本当にうれしそうで、産まれてくるのを楽しみにしていました。
流産が決定した時、私からではなく旦那から伝えてくれたのですが、泣いていたと聞かされました。
なので、どんな顔して会えばいいか、正直わからなかったのですが、ずっと暗い顔のままでいてもいけないと思い、笑顔で家に入りました。
義母はいつもと変わらぬ態度で私を迎えてくれ、煮物などごちそうになりました。
旦那の実家について、一時間ほど経過したときに、緊張の糸が切れたのか、もしくは痛み止めがきれたのかわかりませんが、鈍い痛みと気持ち悪さに襲われ、横になっていました。
その日は仕事を終えた旦那に迎えにきてもらい、自宅まで帰りました。
手術して数日後…つわりがなくなる
無事手術を終え、自宅安静をしていましたが、徐々につわり特有の気持ち悪さがなくなっていくのがわかりました。三日を過ぎたころには妊娠前の状態となんら変わらず、ご飯も普通に食べられるようになり、普段通りの生活ができるようになりました。
妊娠前となんら変わらない状態になりましたが、無意識にお腹をさする行為はなかなかやめられなかったですね。
この頃になると、悲しみももちろんありましたが、
「ずっと引きずっていても仕方がない。前に進むんだ。前に進んで、いつか妊娠、出産、子育てをするだろうけど、この経験とお腹にいた子の存在は忘れないようにしていけばいいんだ」
そう思えるようになりました。
ほんの少しだけ前を向くことができるようになっていました。
稽留流産を経験して~最後に~
以上が稽留流産を体験した時の話です。
お役にたてるものではないかもしれませんが、このような経験をされたことがある方や、まさに今、その最中にいる方が読んだときに、そっと寄り添ってあげられたらいいなと思っています。
当時の私も、ほかの方が書いてくれた体験談を読んで、救われた一人です。
ですので、いつかこの記事を読んで、私が救われたように、誰かの気持ちが楽になるように祈っています。